420回目の失恋

ゆかりは、将来音楽の先生になることを決めた。時折、体調不良に陥ったり、授業途中から参加することもあったが、彼女は自らの不備を認識していた。先生たちからも「そんな態度では、音楽の先生になることはできない」と厳しく指摘されたこともあった。

「明日から、1時間目から出席するように」と先生から、厳しく言い渡されたゆかりは、自らの未熟さを痛感しながら、それでも先生に言われた通りに、自分の目標に向かって進んでいくことを決心した。