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小説ブログ

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ある日、あたしは仕事帰りにふと思い立ち、昔通っていた学校に寄ってみた。そこで、中学時代に担任だった先生に偶然出会った。

 

 

「あら、みゆちゃんじゃない。どうしてここに?」

 

「あの、元気ですか?私は元気です」

 

「良かったわ。昔のあなたは、休みがちだったけど今は立派な大人になったのね」

 

「はい、今は仕事も順調です」

 

話をしているうちに、あたしは中学時代のつらい思い出がよみがえってきた。不登校が多く、友達とも上手くいかず、保健室登校が多かったあの頃。でも、保健室の先生がとっても優しくて、あたしはその先生に救われた思い出があった。

 

「先生、今でも保健室登校の人たち、厳しい先生なんですか?」

 

「そうね、時代は変わったけど、私は相変わらず厳しいわよ。でも、あなたはきっと大丈夫。立派になったあなたなら、私も頼もしく思うわ」

 

そう言ってくれた先生の言葉に、あたしは胸が熱くなった。

 

その後、あたしは中学時代の友人と再会する機会があった。当時仲が悪かった友人たちとも、大人になって冷静に話し合い、和解することができた。

 

だけど、あたしはまだ恋愛には縁がなかった。パソコンを使って副業もしているけど、心の中では「足りないのが恋愛!!みんな彼氏ができて結婚してるのよー!」とつぶやいていた。

 

そんなある日、あたしは職場で、同僚の男性に声をかけられた。

 

「みゆさん、仕事お疲れ様です。今度、一緒に飲みに行きませんか?」

 

その男性とは、仕事でたまたま知り合ったばかりの人だった。でも、彼の優しい笑顔に、あたしはドキドキしてしまった。

 

「は、はい、いいですね」

 

彼との飲み会は、あたしにとって初めてのデートのようなものだった。彼は、あたしの話を真剣に聞いてくれて、優しい言葉で慰めてくれた。そして、あたし