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小説ブログ

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420回目失恋

数えたわけではない。ただ、「失恋」という単語を語呂合わせしただけだ。彼氏とはSNSで知り合った。彼とは中学時代、同じクラスで同じ部活に所属していた。私は吹奏楽をやっており、クラリネットを演奏していた。彼はコントラバスを演奏していた。友人からの誘いで吹奏楽に入部した彼は、別のパートの先輩から「あの人、途中から入ったくせに後輩に先輩面している」と噂されていた。やがて、3年生の先輩たちが卒業し、2年生と1年生だけになった。それでも、噂は広がり続けた。「途中から入ったくせに、先輩面しているなんて、嫌だ」と後輩の口から漏れた。